第一回 市民講座

「漢方で梅雨を乗り越える」

    梅雨時、体調が崩しやすい方へ

 6月16日に毎年恒例の梅雨を健康的に乗り越えることを願って、協会が開催した「漢方で梅雨を乗り越える」市民講座が無事に終了しました。当日は現場で10名、ZOOMで29名、合計39名の方々が参加しました。

 協会会員である稲葉貞子が司会し、菅沼栄先生、吉永惠実先生、白芳先生はお休みの日にも関わらず登壇し、皆様のために熱心な講義を行いました。さらに、辰巳洋先生が駆けつけ、初めての協会市民講座について紹介していただきました。また、中根敏恵先生、呂建平先生、崔衍亮先生、田中先生が現場配置や案内の協力を行ってくださったおかげで、講座はスムーズに定時に進行しました。

 講座では、まず菅沼栄先生が梅雨時期の胃腸不調の対策法について詳しく説明しました。菅沼先生は日本における中医学の先駆者のひとりであり、日本で手に入りやすい漢方を用いて、体質別にわかりやすく画像を使って説明してくださいました。
 続いて、えみクリニック東大前の院長である吉永惠実先生が、梅雨時期に悪化しがちな皮膚病、特にアトピー性皮膚炎の漢方治療法について解説しました。西洋医学と中医学に精通している吉永先生は、病例を用いて西洋医学治療と中医学治療の違いや有効性を詳しく説明してくださいました。
 最後に、白記漢方堂鍼灸院の院長である白芳先生が、梅雨時期に頻発する頭痛をツボ押しで治す方法を紹介しました。白先生はモデルを使ってその場で実践できるツボを教えながら、頭痛だけでなく他の健康問題にも有効なツボを伝授してくださいました。

 参加者からは多様な質問が寄せられ、活発な交流が行われました。講師の先生方の専門知識と実践的なアドバイスにより、参加者は梅雨時期の健康管理について深く理解することができました。

 今回の講座は、梅雨の季節に特有の健康問題に対処するための貴重な機会となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。今後もこのような市民講座を通じて、皆様の健康維持に役立つ情報を提供してまいります。次回の講座もぜひご期待ください。