2025年4月14日、日本中医協会は戴昭宇博士をお招きし、「焦慮障礙的中醫心身醫療探索」と題したオンライン特別講座を開催しました。
戴博士は北京中医薬大学附属病院での内科経験を経て、中国中医科学院で博士号を取得。日本では30年以上にわたり中医学の普及・教育に従事されており、今回も深い知識と豊富な臨床経験をもとに、現代社会で注目される心身医学における中医の立場を解説いただきました。
講座では以下のトピックが取り上げられました:
- 「心身一体」理論と「七情」概念による情志病の理解
- 脳腸軸(Gut-Brain Axis)と情緒の関連性
- 香港での情緒病に対する中医学的対応
- 抑鬱量表の活用方法と診断の補助としての意義
- 中医でよく用いられる治療薬物の統計紹介
特に、腸内環境と情緒の関係や、臨床でのカウンセリング的アプローチなど、日本ではまだ知られていない心身医療の中医応用に、参加者から多くの関心が寄せられました。
今後も、心と体を一体で捉える中医の智慧を広く発信してまいります。ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

